海ぶし

島津亜矢( 島津亞矢 ) 海ぶし歌詞
1.海ぶし

作詞:塚口けんじ
作曲:櫻田誠一

おなご雪浪 かいくぐり
岬がくれに 船を待つ
髪を束ねて 日暮れには
くずれ番屋で 飯を炊く
ヤンアレサー 追分の 海で鮭をとる
ヤンアレサー 男衆は 汗で銭をとる

砂にさらされ 転がって
浜にゃ涙の 廃船(ふね)一つ
飲んで踊った 万祝(まいわ)いも
爺(じ)さま婆(ば)さまの 語り草
ヤンアレサー 追分の 風に揺れながら
ヤンアレサー 男衆は 腰で舵を切る

おなご飛沫(しぶき)に 叩かれて
今日も大漁の 夢を抱く
凍る昆布を 引きながら
十の指から 血を流す
ヤンアレサー 追分の 海で鮭をとる
ヤンアレサー 男衆は 汗で銭をとる


2.八尾恋歌

作詞:志賀大介
作曲:聖川湧

おわら編み笠 群から離れ
影を重ねた 去年(こぞ)の秋
どこまで云(い)ったか あの人は
教えておくれ 帰しておくれ
胡弓が咽(むせ)ぶ 八尾恋歌
風の盆

土に三年 この世で三ッ日
ここを先途(せんど)と 蝉が哭く
浮いたか瓢箪 ながれ歌
あの人恋し 格子戸あかり
今年もひとり 八尾恋歌
風の盆

巡りあわせを 嘆いてみても
帰りゃしないさ あの人は
あしたの鳴く分 少しだけ
残して蝉は ねぐらを探す
越中おわら 八尾恋歌
風の盆